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機械式時計の使い方

正しい機械式時計の使い方


機械式の腕時計は、電池式のクォーツと使用上にかなりの違いがあります。
デリケートな機械式時計にはトラブルがつきものです。

機械式時計が持つ歴史や実用性能、複雑な機構に対する憧れ等の理由で購入しながらも、その後のケア等が不足しているのが現状です。

しかし”機械式時計の正確な特性や使用方法を把握することでトラブルを回避できるケースが多い”と高級機械式時計のオーバーホールや修理を手がける熟練技師達は口をそろえます。

なかでも”機構・防水・衝撃・磁気・経年劣化”に関する知識は機械式時計ユーザーによって必要不可欠です。
よってこの5大ポイントをユーザーの声や技師達の声を元に説明させていただきます。

【機構】
①買ったばかりなのに時計が動かない?
②電池交換の依頼?
③ゼンマイの巻きすぎによる故障。
④巻き上げ不足による時間の遅れや止まりを故障と間違える。
⑤機械式の精度とクォーツ式を比べられる。


クォーツ式時計(電池式)が主流の現代において初めて機械式時計を購入された方に多い機構に関するトラブルや問い合わせが①~⑤です。

電池を動力とするクォーツは放っておいても2~3年は動き続けますが、ゼンマイを巻く事で動力を蓄積する機械式時計は放置しておくとゼンマイがほどけて動作が停止します。

機械式時計はゼンマイが巻き上がった状態を前提に設計されております、よってゼンマイがほどけて動力が少なくなっていくのに比例して精度、持続力も低下していきます。

複雑な機構を備える機械式時計は高額な機種も多く、精度についても電波時計並みと思われている方も少なくありません。
しかし精度ではクォーツ式のようにはいきません。

機械式時計の特性として日差はどうしても発生します。機種によって異なりますが、±30-90秒程度はあります。

(注意)動力が少ない場合はそれ以上になる事もあります。また、巻き上げ不足による精度の低下を防ぐためにゼンマイを巻きすぎますと、ゼンマイが固くなりほどけていかなくなったり、切れたりして故障の原因となりますので、手で巻く場合は、ゆっくり巻いてください。
機械式時計には腕の振り等の振動によって自動でゼンマイを巻き上げていく自動巻き式やリューズを回転させゼンマイを巻き上げる手巻き式、手巻きも可能な自動巻き式等があり、機構によって動力維持時間が異なります。

機構ごとの特性を把握する事が機械式時計と付き合う第一歩です

【防水】
①ガラスがくもる?
②水侵入の原因の多くがリューズからの侵入です。
③汗、水や湿気は大きなトラブルを引き起こす大敵です。


3ATM/5ATMは日常生活防水であって、防水時計(強化防水)ではありません。
日常生活防水は、汗、水滴等を時計内部に侵入させない程度の防水機能です。
汗や水滴等でも直接リューズや接合部分にかかったりすると侵入する事もあります。
また防水表示とはあくまで静止した状態での計測値であり、これに動きが加わると時計には何十倍もの水圧がかかる事になります。

水侵入の原因の多くにリューズの締め忘れがあります。よって、洗顔や手を洗うだけでも時計を外すことをお勧めします。

時計にとって水や汚れは一番の大敵です。使用後そのままで放置しておくとケースに付着した汗や汚れが時計内部に浸透して故障の原因やくもりの原因になることがありますので使用後はきれいなやわらかい布等で拭いて保管してください。

温度差の激しいところで使用しますとガラスがくもる事がありますが、これは自然現象であって故障ではありません。


【衝撃】
①針が取れる。
②機械が止まる。
③プッシュボタンが正常に作動しない。


機械式時計が初めてのユーザーにとって一番の認識不足が衝撃についてです。現在は技術の発展により衝撃に強い、精度の高いクォーツ式時計も多く、機械式時計も同じような感覚で使用されるケースが多く聞かれます。多くの歯車の噛み合わせで複雑な構成をしている機械式時計は大変デリケートで、”衝撃”にもろいです。

誤って床に落としたりすると機械にかかる負担も大きく、歯車のかみ合わせが悪くなって止まったり、時間を示す針が取れたり、針が緩んでしまい針と針の隙間がなくなり摩擦によって時間を狂わせたり折れたりする事があります。
機械式時計はスポーツ時等の使用は不向きです。ゴルフのスイングをしたら時計が止まった等というケースも少なからず耳にします。衝撃を与える可能性のある場合は時計を外してください。

プッシュボタンは強く押したり連打したりすると、プッシュボタンの心棒は約0.01mm程度の太さですので折れたり曲がったりし、ボタン操作が不動になる原因になります。

基本として、あらゆる操作をゆっくりと丁寧に行っていくことで、これらのトラブルは未然に防ぐ事ができます。


【磁気】
①時計が止まってしまった。
②日差が規定精度以上に発生する。


携帯電話やパソコン等、時計の性能を狂わせてしまう機器が身の回りで激増しています。時計が止まってしまい、原因を調べたら”時計をつけたまま電気毛布を使用し、就寝してしまった”等の例もあります。
磁気に侵されないようにするには時計を外すしかありません。携帯電話の普及率と磁気によるトラブルが比例しているのは事実です。磁気を放つ製品が身の回りに沢山ある現状では、最低限時計を外して保管する時は、必ず磁気の無い場所で保管するようにしてください。

【経年劣化】
①ネジ等の可動部分の緩みや外れ。
②防水性の低下。
③精度の低下や止まり。
④文字盤や外装部分の変色等。


機械式時計は機械・ガラス・ベルト・その他外装部分は消耗部分ですので、使えば使うほど経年劣化を起こします。仮に使用していなくても機械の潤滑油が枯渇するため、時が経つほど機械にかかる負担も大きくなっていきます。動いているから大丈夫と思うのは禁物です。
車の車検と同じく、機械式時計を快適に末永く使うために、定期的な点検をお勧めします。




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腕時計のサイズについて


いきなりですが・・・腕時計用語でよくつかわれる「ケース」
実は、腕時計を封入する外箱のことではありません。




では腕時計のケースとはいったい??
答えはこれです↓↓



矢印部分の文字盤が格納されているパーツ、これが腕時計のケースに
当たるわけですね。

ですので、腕時計は 大別して、文字盤と中に納まっている機械(ムーブメント)、
ケースとベルトで構成されている事になります。
他にもリューズや裏蓋など細かなパーツがもちろん使われています。

よく腕時計販売サイトで(H×W×D)という表記を見かけますが、
特に指定のない場合、このケース径を指していると思ってください。

Hが高さ Wが横幅 Dが厚みとなります。

ケース径の横幅には、リューズを含む場合、含まない場合がありますが、
これは計測者によって異なる場合がありますので、確認が必要でしょう。

例えば写真のモデルであれば、H42×W42×D12mm(リューズをのぞく)となります。

これに対し、「文字盤のサイズ」、とあえて記載してある場合は以下の長さを測っている
ことになります。




ちなみに、文字盤の回りの数字が刻まれたパーツは「ベゼル」といいます。


これさえ分かれば、いまいちサイズがつかめない場合などは、
お手元の時計を実際に測って比べてみましょう。

とはいえ、手元に時計がなかったり、どうしてもサイズ感がつかめないという方もいらっしゃるでしょう。
以下に実際の着用イメージを並べてみました。


            男性が着用した場合

              ↓  ↓  ↓








            女性が着用した場合

              
↓  ↓  ↓







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自動巻きとクォーツ比較


皆さんの腕に収まり時を刻み続ける腕時計には大きく分類すると
クォーツ(電池)とオートマチック(自動巻)があります。
まずその見分け方ですが、それは秒針の動きにあります。

1秒ごとにカチッ!カチッ!と動くのはクォーツ。
秒針が止まらず滑らかに、ス~っと動くのがオートマチックの特徴です。

クォーツには通常2~3年寿命の電池が使われており、止まってしまったら
電池交換が必要です。しかし、中には10年電池のものやソーラーバッテリーを
使用してあるものなど多岐に渡っています。

機能的には時間の狂いが少ないクォーツの方が優れていると言ってもいいでしょう。
デジタル時計などはその典型ですね。

一方、オートマチックはゼンマイで動くのでクォーツに比べれば原始的なのかも知れません。
オートマチックは現在も機械式時計と呼ばれていますが、機械式には手巻きの時計も含まれます。
手巻きはその名の通り、竜頭を使い手でゼンマイを巻き上げます。
毎日のルーティーンになっていれば問題ないのかも知れませんが、明らかに面倒なので
振動によりゼンマイを巻き上げる形式が編み出されたのです。

時計が大好きな方は、クォーツよりもオートマチックを選ばれる傾向にあるようですが
クォーツよりも少々遅れたり、進んだり、放っておけばすぐに止まってしまう不便さが
心をくすぐるのかも知れませんね。

オートマチックはゼンマイが巻き上げられていない状態では、完全に停止していますので
購入した時に止まっていても何の心配もありません。

最近では便利なウォッチワインダーという、外しているオートマチックの時計を動かし続けて
くれるマシンも多く流通していますので要チェックです。

次にカレンダー表示の付いている時計について触れておきましょう。
クォーツの時計は日付変更の30分前ぐらいから動き始め、およそ12時には
カレンダーが切り替わります。
しかしオートマチックの場合はそうは行きません。
午後11時ぐらいから午前1時ぐらい(多少の誤差あり)の間にジワジワ動きながら切り替わります。
しかしロレックスのデイトジャストという時計のようにオートマチックでも
正確に切り替わる時計もあります。
日付変更と同時にバシッ!と切り替わるので、「デイトジャスト」という名称が付けられました。

このように様々な特徴をそれぞれが生かして、次々と面白い時計が生み出されました。
21世紀に入り「電波時計」というような、恐ろしく正確に時を刻む商品も参入し、
クォーツ時計にも新風が吹き始めています。

しかし、やはり今も昔も人の好みは様々ですから、「貴方らしく」好きな時計を選ばれるのが一番いいでしょうね。

知れば知るほど奥の深い腕時計の世界。
ちょっとした宇宙を感じませんか・・・?


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並行輸入品とは?


腕時計に限らず、世の中のあらゆる輸入品には、いわゆる正規モノと並行モノがありますね。
今でも、ただ何となく「並行輸入品=偽物?」というご質問を多くいただきます。
そうですよね。確かに聞いたことはあるものの、正確に意味を把握されている方はひょっとしたらまだまだ少ないのかも知れません。

ここで簡単にご説明してみましょう。


■ 正規輸入品とは・・・?

メーカーから日本の正規代理店が輸入を行い、国内の正規販売店へ商品が流れます。
正規のルートをたどって商品が動くので、当然価格は値崩れしません。
正規販売店や百貨店などで商品を購入すると高いのは、全てが正規品だからなのです。
正規品は、ご購入後に安心したメンテナンスを受けられますし、偽物なのでは?
という心配ももちろんありません。

ただその代わり価格は「定価」というのが一般常識。
しかし万が一不良や故障があっても正規販売店に持ち込めば修理だって引き受けてもらえますが
正規品以外はメンテナンスでさえ断られる(有料となる)訳です。

安心が第一の買い物であれば正規品というのは当たり前のことですね。
安心と信頼は高くて当然という事でしょう。


■ 並行輸入品とは・・・?

正規輸入品に対し、ライバル関係にある並行輸入品は、簡単に言うと海外で流通する予定の商品を
現地の業者が購入し、日本の並行輸入商社へと輸出されるものをいいます。
もちろん製造されるところは正規も並行も同じですし、まったく同じ商品ですが流通ルートが違うことにより、正規に比べ非常に安く手に入れることができます。
(流通する予定だった国からすれば、こちらが正規品になります。)

デメリットは、正規品の逆です。故障が起こっても正規販売店では無料修理をしてもらえない場合もありますし
説明書が英文のみだったり、修理時に部品が手に入らなかったり・・・ということが挙げられます。

しかし昨今輸入に関して通関(税関)が非常に厳しくなり、偽物?という心配はほとんど無くなりました。

さらに、しっかりと修理やメンテナンスを請け負う並行輸入業者が多くなりましたので、安心してご購入いただけるようになって来ています。
同じものを安く買うことができるため、並行モノの需要が高まった訳ですね。

この両者が共存しているからこそ、市場のニーズに応えることができるのでしょう。
結局どちらがいい・悪いではなく、買う側がその両者を比較する知恵と知識さえ
持っていれば、考える幅が広がり本当に自分にとってメリットのあるものを
選ぶことができるようになるのでは?

どちらがお得か?どちらを選ぶか?悩みますか?


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バンド調整の方法とタイプ


一般的な時計のほとんどが以下のロックピン(割れピン)タイプの調整方式となります。工具があれば簡単ですが、慣れていない方はベルトに傷を付けてしまう恐れもあります。

ロックピンタイプのバンド調整

(1)ベルトの裏側に矢印(→)が刻印されたコマを取り外す事ができます。


(2)側面の穴に、先の細いものをあて、→の方向へ金槌などでたたき出します。


(3)途中まで抜けると、反対側から手で抜く事が出来ます。(固い場合はペンチ)


(4)必要なだけコマを抜いたのちに、反対の手順でピンを差込、叩き込みます。



!カシメ(止め具)のついたモデル
一部高級モデルなどには、稀に筒状の引っ掛けが穴の中に装着されている場合があります。通常通り抜いた際に、ベルトを縦に向けると細い筒が落ちてきます。こちらを紛失しないよう十分ご注意ください。装着時には、ピンセットでつまみ、同様の位置にセットしてからロックピンを挿入します。


板バネタイプのバンド調整

(1)ベルトの裏側に矢印(→)が刻印されたコマを取り外す事ができます。


(2)ベルトの裏側の突起に先のとがったものをあてて板バネを押し出します。非常に固いものも多いため、
  手で難しい場合は、バンドが動かないようしっかり固定して、金槌でたたき出します。あまり強く叩きすぎる
  とコマが破損しますので、どうしても動かない場合は、たたく角度を疑ってください。


(3)板バネの頭が出たら、ペンチで抜き出します。(目安として突起が完全にベルトの外に出たらペンチで抜く)


(4)必要なコマを外したあとは、逆の手順で板バネをはめて、叩き込みます。




ネジタイプのバンド調整

一見するとロックピンタイプと同じに見えますが、裏面に→がありませんので、側面に穴があるところが取り外し可能です。ネジの形状にあわせて、プラス、マイナスドライバーで回して外します。

バックルによる微調整

複数の腕時計には、コマによる調整のほか、バックル部分での微調整が可能なものがあります。バックル横の小さな穴に、バネピンが押し込まれていますので、先の細い物で押してやり、希望の位置にずらしてはめこみます。

!複数のコマを抜く場合
バックル部分をはさんで、両側が外せるようになっていますので、基本的に左右均等の個数を抜くようにします。奇数のコマを抜く場合は、文字盤の下側についている方を多く抜くとバランスがとれます。ロックピンタイプの場合、バックルの左右では、→の向きも逆になっていますので、たたき出す方向にご注意ください。

!腕周りの計測方法
細長くカットした紙に、定規で5mm単位の目盛りをつけます。(女性約13.5~17cm、男性約16~21cm)
この紙を腕周りに沿ってフィットさせます。希望のサイズの所にセロテープでとめて、円形の定規をつくります。(セロテープの粘着力を弱めれば複数回使用できます。)腕時計を出来る限り一直線になるよう、文字盤とバックル部分と文字盤部分を近づけます。先ほどつくった円形定規を中にはめ、いくつコマを外せばよいかを目測します。(0.5~1cm程度余裕を見た状態がよい)

!調整してはいけないコマ
バックル側、文字盤側に最も近い所のネジが、その他と異なる場合は取り外してはいけません。(一部モデルのみにあり)こちらを一旦取り外すとネジ山がばかになってしまう場合が多く、修理が必要となります。

!ロックピンを逆方向に叩いてしまった場合
→の方向とは逆に叩いてしまった場合は、元に戻す事は困難ですので、そのまま、反対方向にペンチで引き出します。固い場合は、バンド部分に接触しないようペンチをひねります。このように引き出したピンは、曲がったりゆがんでいますのではめ込む際に使用する時は、ペンチで元通りの形に戻します。

!無理な力をかけて、バンドが分解してしまった場合
左右、真ん中部分の3つで構成されているバンドは修復可能な場合が多いです。万力などで、抜けたパーツとバンドを並行に保ち、布をあてて金槌で叩き込みます。

!ネジ式をロックピンと間違えて叩いてしまった場合
このような事のないよう、事前に裏面に→があるかを見て、どちらのタイプかをしっかり確認します。万一誤って叩いてしまった場合は、ドライバーをしっかり押し込み、強い力を真下かけてゆっくり回してみます。少しでも回らないと感じた場合は、時計店などへ持ち込みねじ山の修復を依頼してください。


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故障かな?と思ったら

腕時計だって立派な精密機器。故障する事もあれば、操作方法が分かりにくかったりという事も・・・。以下のチャートに従って確認してみよう!

症状別一覧[?]クォーツと自動巻きって
・すぐに止まる・時間が遅れる [クォーツ] [自動巻き]
・時間がすすむ [共通]
・カレンダーがずれる[クォーツ] [自動巻き]
・カレンダーが切り替わるタイミングがおかしい[クォーツ] [自動巻き]
・カレンダーが切り替わらない[共通]
・カレンダーが39日まである![共通]
・クロノグラフの針がゼロに戻らない[クォーツ] [自動巻き]
・電波時計のあれこれ [共通]
・針の位置がずれている[クォーツ] [自動巻き]
・文字盤がくもる[共通]
・水がはいった[共通]
※手巻き腕時計は自動巻きとほぼ共通です。


・すぐに止まる・時間が遅れる[ページのTOPへ]

[クォーツ]

クォーツ時計はリューズを引いた状態では、時刻が止まります。中途半端なポジションになっていないか、念のため押し込んでみましょう。
電池が摩耗している可能性もあります。新品で買った時計であっても、店舗の在庫期間分は電池が摩耗しておりますので、すぐになくなる事があります。(初期電池はあくまでサービス品という事ですね。)
上記のどちらでもない場合は不具合の可能性大、修理を依頼しましょう。

[自動巻き]

・時間がとまる
腕時計のまつわる全てのクレームの中で最も多い勘違いがこれ!
まず自動巻きとクォーツの違いを把握していただく必要があります。

自動巻き腕時計は、腕の動きや着用時の姿勢によってローターといわれる半円形の重りが動き、内部のゼンマイを巻き上げます。ゼンマイはもちろん巻き上げがなくなれば止まりますので、着用せずにしばらく置いておくと、止まります。
インターネットで買った腕時計が、到着時は止まっていてもそれはゼンマイが無くなったことが原因で、なにも問題はありません。すぐに止まるというのも、この巻き上げの量が足りていない事がほとんどです。

ゼンマイを巻き上げる方法は簡単、身に付けて過ごすだけ。
もちろんデスクワークや就寝時など、あまり動きがない状態では巻き上げが十分に行われませんが、普段通りに動いていればまず問題ないでしょう。

着用時間が短かったり、あまり動かず、巻き上げが足りないという場合に、手巻き機能の登場です。

手巻きとは読んで字の如く、「ゼンマイを手で巻き上げる方式」なのですが、こちらはリューズを奥方向に回していく事によって内部のゼンマイを巻き上げていきます。
巻き上げながら耳を近付けるとジィーという巻き上げ音を聞く事ができるでしょう。ただ、手巻き機能はどの腕時計にも付いているわけではなく、自動巻きでしか巻き上げられないものもあります。

こちらが手巻専用の手巻き腕時計のムーブメント。半円形のローターがないのが分かります。
リューズも巻き上げやすいような形になっているのが特徴です。




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・時間が遅れる
時間が遅れるという場合も基本的に同じです。ゼンマイの巻き上げが足りない場合は、安定した精度を保てない場合があります。

手巻があるモデルであれば、止まった状態から40-50回巻き上げを行い、自動巻きであれば、丸1日身につけてみましょう。このように完全に巻き上げが行われた状態では、動かさなくとも30時間(個体差あり)は駆動するでしょう。

精度がおかしいな、と思ったらまず完全に巻き上げた状態で1日の誤差をはかりましょう。そのうえで、日差が大きく出るようであれば、オーバーホールをおすすめします。(買ってすぐの腕時計であればメーカーに修理交換依頼ですね。)

なお、自動巻き時計はクォーツとは違い、完全なアナログ時計なので、1日30-60秒くらいの誤差は正常です。(誤差の許容規定は取扱説明書に書いてあるかもしれません。)

機能的にみればクォーツ時計の方が優れているといえますが、それでもなお、腕時計好きの心を掴んでやまないのは、職人の伝統芸が感じられるからでしょうか・・・。

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・腕時計の姿勢について
精度を測るときや、保管時は文字盤が上に向くように置きましょう。
姿勢を変えると精度が安定しない場合があります。

・一時的なもの
磁気の影響を受けた可能性があります。
しばらく様子をみて、再発しないようであれば問題なしと思われます。

・時間がすすむ[ページのTOPへ]

[共通]

・一時的なもの
磁気の影響を受けた可能性があります。
しばらく様子をみて、再発しないようであれば問題なしと思われます。

・常にすすむ
ムーブメントの異常が考えられます。
修理点検を依頼しましょう。

・カレンダーがずれる[ページのTOPへ]

[クォーツ]

一般的な腕時計は、毎月31日まで日にちを刻んでから1日に移動します。そのため、月末はご自身で調整していただく必要があります。
カレンダー調整が不要なものとしてはかのパテックフィリップの年次カレンダー(2月のみ調整が必要)や、2100年まで調整不要な万年カレンダーがあります。

[自動巻き]

月末には、上記クォーツと同じ調整が必要です。
常時動かされていない自動巻き時計であれば、着用前に、カレンダー調整を行われるかと思いますが、その時にカレンダー合わせを勘違いされたりという事もあるようです。時刻合わせ、巻き上げの手間を省くためにも、極力ワインディングマシーンなどを利用して、常時動かされる事をおすすめします。

・カレンダーが切り替わるタイミングがおかしい[ページのTOPへ]

[クォーツ]

クォーツの時計は日付変更の30分前ぐらいから動き始め、およそ12時には
カレンダーが切り替わります。モデルによって異なりますが、前後30分くらいは正常の範囲内でしょう。
また、曜日カレンダーなどがあるものは、順番に切り替えを行っていく場合もありますので、完了は午前5時ごろとなるモデルもあります。
日付変更と同時にバシッと切り替わるデイトジャストといわれるような機能も存在します。

[自動巻き]

自動巻き時計のカレンダーは午後11時ぐらいから午前1時ぐらい(多少の誤差あり)の間にジワジワ動きながら切り替わります。また、曜日カレンダーのあるものなどは切り替え完了が午前5時ごろとなるモデルもあります。

・カレンダーが切り替わらない[ページのTOPへ]

[共通]

・午前午後が逆になっている場合
午前午後表示機能というものがなくとも、時計内部ではしっかり把握されています。午前0時で切り替えるようセッティングされているので、うっかり逆にしていると真昼間に日付がかわってしまいます。
カレンダー調整の前に、まず時刻を回していき、日付が切り替わったところが午前0時という把握で、カレンダーを合わせましょう。

・カレンダーがひっかかっている場合
カレンダーを連続で切り替えたり、前後に動かしたりしたときに、カレンダーがひっかかって変わらなくなってしまう事があります。
簡単なひっかかりであれば、時刻を回していき、日付が変わったタイミングで元に戻る場合がありますので、まず試してみましょう。
これでも戻らない場合は、分解しての調整が必要になりますので、修理を依頼しましょう。

・カレンダーが39日まである![ページのTOPへ]

[共通]

それはこんなカレンダーではありませんか??
通常の時計では1-31が刻まれているディスク1枚でカレンダーを表示しますが、ビッグデイトと呼ばれるこのタイプカレンダーでは、0-3と0-9が刻まれた2枚のディスクを使って日付を表示します。複雑な機構を有しないビっぐカレンダーでは、それぞれのディスクが回転を繰り返しますので、39日や00日が存在しますので、月末は手動でカレンダーをすすめてやる必要があります。

・クロノグラフの針がゼロに戻らない[ページのTOPへ]

[クォーツ]

ここは勘違いがとても多い箇所です。

クロノグラフ(ストップウォッチ)のついた時計は、リューズの上のボタンを押して計測開始、もう一回押してストップ、その状態でリューズの下のボタンを押してリセットしますが、このときに12時位置まで戻らず、おかしなところで針とまってしまうというケースです。

スプリットタイム(ラトラパンテ)などの複雑な機能が付いたモデルの説明はここでは省きますが、基本的にこの初期位置は自身で調整が出来る場所となります。

調整方法はモデルによって異なるので、取扱説明書を確認していただきたいのですが、ほとんどが以下のタイプです。

・リューズを引いた状態で、右上、または右下ボタン
・リューズを引いた状態で、右上+右下ボタンを同時長押し

使用する上で衝撃などでずれることもあるので、自身で調整出来るようになっているんでしょうね。

[自動巻き]

自動巻きクロノグラフは大変複雑な構造のため、調整が自身では出来ない場合もございます。通常のクロノグラフ以上に衝撃を与えないよう気を配り、万一ずれてしまった場合は、メーカーへ問い合わせましょう。

・電波時計のあれこれ[ページのTOPへ]

[共通]

歴史はまだ新しい電波時計。誤差は10万年に1秒ともいわれ、恐ろしく正確な時を刻みます。

と思ったら、時間がどうもずれているといった事はありませんか。

電波時計の仕様についてはメーカー毎に異なりますので、細かい部分は取説確認となりますが、以下のようなケースが考えられます。

・電波を受信していない
電波時計とは、正確には「電波で誤差を修正する」時計です。
常時最新の電波を拾って時計を動かしているわけではなく、1日に1-2回電波を受信し、その時点での誤差を修正しているのです。
もし、一般のクォーツ時計のように1ヶ月に10秒などずれていくようであれば、これは電波受信(誤差修正)が働いていないと思われます。

最近では少なくなりましたが、少し前までは2種類の電波時計がありました。
国内の電波は九州と福島にそれぞれ送信所があり、カバーできる範囲が異なっています。九州局の電波は関東近辺までしかカバーできないため、たとえば北海道で使おうとしても電波受信は出来ません。
現在は、2種類の電波受信に対応し、自動切り替えを行うものが主流です。

また、電波を受信できるエリアであっても、ビルの陰など電波が届きにくい場所もあります。(携帯電話の圏外をイメージしていただくと分かりやすいですね。)

電波を受信しないという時は、窓際において、1日置いておき、様子を見てみるといいでしょう。
(電波を自動受信するタイミングが時計によって異なりますが、まる1日置いておけば最低1回は電波を受信しようとするはずです。また、その時点での電波を拾いにいく、強制受信という機能もほとんどの電波時計についているはずです。その部分は取扱説明書を確認してください。)

・針の位置がずれている[ページのTOPへ]

[クォーツ]

かちっ、かちっと刻む針が、例えば12時ちょうどの時に12から少しずれたところを指す症状・・・気になりますね。

ただ、これは内部の歯車の精度レベルの問題で、どうしても発生してしまう現象です。高価格帯のムーブメントを使用しているウン万円の時計ならともかく、メーカーも保証対象外(不良ではない)としている事が多く、あきらめるしかないかもしれません。

また、歯車がかっちりあった時計であっても、時計には誤差というものがあります。この誤差は1秒ずつきっかりずれていくというわけではなく、微妙なずれがたまって1ヶ月で15秒のずれになったりするので、その途中を見れば、やはり0.5秒ずれているという時期が存在するのです。
どうしても気になる方には電波時計をおすすめします。
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これがもし、秒針ではなく時間針や分針の場合、商品不良の可能性があります。例えば12時きっかりに合わせたのに、時間針は12から若干ずれたところを指している・・・という場合です。
こちらは自身での調整は出来ませんので、修理を依頼しましょう。
スポーツなどで腕時計に衝撃が加わった場合など、針位置がずれる場合があります。

[自動巻き]

自動巻き時計の秒針はすーっと動いていくので、針の位置ずれはありません。ただし、時刻合わせでリューズを引いたときに秒針が止まらないものが一般的なので、何時何分何秒までのきっかりの時刻合わせは面倒です。
(ハック機能と呼ばれる機能がついた自動巻き腕時計は、リューズを引いたときに秒針が止まります。)
まぁ1日何秒もずれていく自動巻き時計を秒単位で合わせる方も少ないとは思いますが・・・。
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これがもし、秒針ではなく時間針や分針の場合、商品不良の可能性があります。例えば12時きっかりに合わせたのに、時間針は12から若干ずれたところを指している・・・という場合です。
こちらは自身での調整は出来ませんので、修理を依頼しましょう。
スポーツなどで腕時計に衝撃が加わった場合など、針位置がずれる場合があります。

・文字盤がくもる[ページのTOPへ]

[共通]

文字盤の曇りには2種類の原因が考えられます。
常時曇っているという場合は、下の[水が入った]を確認してください。

時々曇って、しばらくすると消えるという場合は、不良ではありません。
暑いところから寒いところに移動した時などによって文字盤内部の水蒸気が結露する事が原因と思われます。

こちらの症状は裏蓋やケースの隙間から水が混入する浸水とは根本的に異なり、ケースの中が真空ではない事を考えると致し方ない部分になります。

この症状は価格の高低や防水性にはあまり関係なく、強いて言えばケース材質などによって程度は左右されます。
とはいえ、文字盤内部の水蒸気も量はわずかですので、結露した場合も文字盤が気持ち曇る程度で、視認には問題がなく、しばらくすると消えていきますのでご安心下さい。

例えば暑い車内においていた時計を付けて、エアコンの効いたオフィスに入った場合、お風呂上がりに腕時計を付けた時などが考えられます。
季節の変わり目や、寒冷地にお住まいの方などに多い事例です。

ただ、曇りの量が多い(視認が困難になる)といった場合は、内部に浸水している可能性も考えられます。
その場合は、早めに修理を依頼しましょう。

・水が入った[ページのTOPへ]

[共通]

腕時計の仕様について非常に勘違いの多い(分かりにくい)のが防水性能。10気圧防水=100mまでは潜っても大丈夫という意味ではありません。

メーカーの保証書を読むとその辺りがおそらく書いてあるはずです。(防水性能を超える使用による浸水は保証の対象外とも・・・)

○気圧防水は、あくまで文字盤を格納するケースの強度に基づく表記なので、例えば蛇口の真下において勢いよく水をかけると、潜らなくとも10気圧程度の圧力はかかる事になります。

5気圧防水だからといって、気にせずに手を洗っていると浸水する事もあります。20気圧防水でやっと水泳が出来るレベルです。

おおまかに区分すると

防水性能なし
日常生活防水=3気圧防水
日常生活強化防水=5気圧~20気圧防水
潜水用防水=100m/200m防水

となります。

一般の方はもちろん、業者の方でも「100m防水=10気圧防水」という勘違いが多い部分ですので、注意が必要です。
ネットショップなどで”ダイバーズ”と銘打たれているモデルであっても、時計の機能、形状(逆回転防止ベゼルやインデックス)からキャッチコピーに使用されているケースもあるようなので確認が必要です。
腕時計をつけたまま水に入る場合は、必ず潜水用防水時計を選びましょう。

また、防水性能と切っても切り離せないのが裏蓋のパッキン。
パッキンはゴム製ですので、年月を経るとともに劣化します。
もちろん気温差で劣化は早まりますので、お風呂に入る時につけたままにしておくと、どんどん防水性能は落ちてしまいます。

本来は、電池交換(2-3年)の度にパッキンも替えるというのが防水性を保つための基本なのですが、時計店へ依頼する時に、なかなかそこまでお願いされる方は少ないようです。(時計店さんにぴったりのパッキンの持ち合わせがあるとも限りませんし・・・。)
メーカーへ依頼すれば電池交換と合わせて純正パッキン交換、防水性テストも行ってくれるのですが、送付の手間や日にち、料金を考えるとどうしても敬遠してしまうようです。

職業や趣味で潜水される方はともかく、日常生活で腕時計を使われる方は、防水の有無にかかわらず「水は避ける」としておくのが無難でしょう。

裏蓋からの浸水のほかにも、リューズの締め忘れによる浸水も多いですので、十分ご注意ください。

メーカーへ保証依頼をされる場合は、裏蓋を開けて浸水の原因、度合を確認されますので、保証対象外となる事も十分考えられます。

ムーブメント(時計の機械部分)が濡れている場合は、ほうっておくと錆が発生し、2次故障の原因となりますので、ムーブメント交換が必要となり、思わぬ見積りが出ることもあります。

くれぐれも「腕時計と水の相性は悪い」事をお忘れなく・・・。

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取扱の注意

腕時計は精密機械です!乱暴に扱ったり、誤った操作方法をすればすぐに壊れてしまいます。
正しい知識を身に付けて、長く付き合っていきましょう。
ここでは、特に注意しなければいけない部分を取り上げてみました。


・これだけはやってはいけない[ページのTOPへ]

[リューズ操作]リューズは腕時計内部の機械(ムーブメント)と外界をつなぐ大切な役割をもっています。無理やりおしこんだり、引っこ抜いたり、乱雑に回したりは絶対にダメ。回すときはゆっくりと、押し込んだり、引いたりは確実に。出来る限り一方向に回しましょう。
[裏蓋の開閉]裏蓋は自分で開けてはいけません!
防水に重大な役割をはたすパッキンがきっちりはまらなくなったり、機械内部にホコリが入って故障の原因となります。
また、裏蓋が厳重にしまっているため、工具の使い方を誤れば時計本体にキズがついてしまう事になりかねません。
電池切れや汚れ取りなど、腕に覚えがあってもメーカーや時計店へ依頼しましょう。裏蓋を開けると、防水性能の低減、メーカー保証対象外は避けられませんので・・・。
[スポーツでの使用]腕時計は基本的に運動との相性は×。G-SHOCKのようなスポーツ仕様モデルならまだしも、通常の腕時計はスポーツをするときには外しておくのが原則。ゴルフのスイング時のインパクトで、針が飛んだなんて話を聞いたこともあります。
[機械式時計]自動巻きや手巻きの機械式腕時計はこと注意が必要。

リューズは早回し、逆回し厳禁
カレンダーボタンはゆっくり確実に
過度な振動、衝撃は与えない
定期的にオーバーホール(分解洗浄)

以上を心がけて長く付き合っていきましょう。
[防水時計]水は腕時計の大敵。裏蓋やリューズの隙間からすきあらば浸水してきます。防水性能を過信せず。雨天や洗い物、入浴時ははずしましょう。

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腕時計の用語集


よく使われる時計用語を解説するコーナー
クロノグラフって一体なに? など聞くに聞けない疑問もこれで解決!?

用語

用語説明

ア行

 アナデジ表示 同一の文字盤に、液晶と針が配置され、時刻のデジタル、アナログの両表示を行う。
 アラーム 設定時刻を迎えた事を知らせる機能。音とバイブレーションがある。
 エコドライブ シチズンが提供する光発電システム。太陽光を受けて発電し、駆動する。余剰電力は2次電池に蓄えられるため、光のないところでも駆動可能。
 オートマタ 直訳すればからくり人形。文字盤やケースバックに配置され、人や物が動く。ムーブメントに連動するタイプと独立機構を持つものが存在する。

カ行

 回転計算尺 パイロットのために考案された計算機能。ベゼルや、文字盤に刻まれた数値、時刻を掛け合わせたりすることにより、様々な計算を可能とする。複雑な計算のため、実際に使いこなしている人は少ないと思われる。
 機械式 ゼンマイを動力源として駆動する腕時計(ムーブメント)の事。自動まで巻き上げを行う自動巻きとリュウズで巻き上げる手巻きがある。
 クォーツ 電池を動力源として、水晶を振動させることにより駆動する腕時計。現在では主流なタイプ。
 クロノグラフ ストップウォッチ機能。経過時間を積算、記録することが可能。一般に右上のボタンでスタート、ストップ、リスタート。右下のボタンでリセットする。文字盤に配置されたクロノ針(長針)で経過時間(秒)を計測し、インダイヤルで分、時間を計測するタイプが主流。
 コンパスウォッチ ケースにコンパスが内蔵された腕時計。アウトドアウォッチの一部に本機能がついてくる。
 GMT針 時間針、分針、秒針のほかに配置された針により、1本の腕時計で同時に2つの時間を確認することが可能。連動して調整を行うタイプと、別々に修正可能なタイプが存在する。GMT針の表示は24時間表示が一般的。

サ行 

 ジャンピングアワー 時間の切り替わり時に、瞬時に針が動き、文字盤上にばらばらに配置された次の時刻へ移動する機能。
 スーパールミノヴァ トリチウム系の塗料の一種。少量でも安定した発行を実現し、様々なタイプに使われている蓄光塗料。

タ行 

 耐磁機構 航空機のコックピット内に飛び交う磁気からムーブメントを守るために開発されたケースの機構。パソコン、携帯電話などの発達した現在では必須機構。
 タキノメーター 文字盤やベゼルに刻まれた目盛りで、クロノ針と組み合わせて使う。自動車の速度や生産量の算出など、様々な計算が可能。
 デイ、デイト表示 カレンダー機能。デイは曜日、デイトは日付を表示。文字盤に小窓が設置されているタイプが一般的。
 T25表記 自己発光式ガスカプセルに使用される放射性物質トリチウムが、日本国内で定められた25mciである事を表記したルミノックス製品の刻印。
 デュアルタイム メインの時刻表示のほか、文字盤上にもう一つのダイヤルを設け、異なるタイムゾーンの時刻を表示する機能。3地点の時刻を表示するトリプルタイムも存在する。
 テレメーター クロノ針との組み合わせで使用する目盛り。光が発せられた時点で、クロノグラフをスタートし、音が聞こえた時点でストップすることにより、現在位置からの距離を測定できる。
 電波時計 標準時刻電波を受信し、誤差が10万年に1秒という正確な時刻を刻む時計。電波の発信局は、佐賀県のはがね山(60KHz)、福島県のおおたかど山(40KHz)が存在し、それぞれ東日本、西日本とほぼ日本全国をカバーしている。最近では両局対応のものが多いが、どちらか一方のみに対応のモデルもあるため、購入者は注意が必要。
 トゥールビヨン 地球の重力によって生じる、ムーブメントの誤差を補正し、高い精度を誇る機能。

ハ行 

 パーペチュアルカレンダー 月別の30日、31日のずれの他、うるう年までも計算に入れて日付け切り替えを行う万年カレンダー。通常は2100年まで対応している。
 パワーリザーブ 機械式腕時計のゼンマイの巻き上げ量を表示する機能。
 ビッグデイト 十の位と一の位をそれぞれ分けたカレンダー表示を行う。通常のカレンダーに比べ、高い視認性を実現。

マ行 

 マイクロガスライト 通常の夜光塗料の約100倍という明るさを誇る新型夜光塗料。さらに10年以上の長寿命を誇る。ガスの名前から[H3]とも呼ばれる。
 ムーンフェイズ 文字盤に月の満ち欠けを表示する天体時計の機構。デザインとして用いられる場合も多い。

ラ行 

 レギュレーター すべての針が、独立したインダイヤルに表示され、時刻を誤って認識することを防ぐ機能。
 レトログラード 扇形の表示欄に従って、針が最終まで動いた後に、瞬時に起点まで戻り、運針を再開する。秒表示や、曜日、日付表示に使われる場合がある。

ワ行 

 ワールドタイム 世界の主要都市の時刻を、ひとつの文字盤上で確認できる機能。予め都市名が記載された回転ディスクによって表示させる場合が多い。


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